2010/9/5 七ヶ岳・黒森沢
滑の渓を歩いていると
河床の岩盤に円形の深い穴が
これは?
「甌穴(おうけつ)」と呼ばれる河床の岩盤が侵食されてできた珍しい自然現象!
「ポットホール」「かめ穴」とも言う
「甌穴(おうけつ)」の出来方
(1)河床の岩石に割れ目や節理、凹みがあると、局部的に流水の浸食作用が集中し、弱い部分が速く削られて窪みができます。
(2)そこへ流れ込む水は渦を生じ、丁度ドリルのような浸食力が働き円形の穴へと拡大します。
(3)この穴に、洪水などで上流から多くの粘土や砂礫を含んだ水が運ばれ、激しく内壁にぶつかることで穴は更に拡大していきます。
このとき誤解しやすいのは、甌穴の中にある円礫が甌穴に捕獲されて半永久的にその中にとどまり、穴形成のための磨石として利用されるように思えることです。
洪水時に流水の運搬力が増大すれば、通常、内部の礫はすっかり入れ替わってしまいます。
つまり、現在みられる円礫は、最近の増水期に穴に入り込んだもので、その内重い礫だけが底に残ったものと考えられます。
実際、穴の中から礫を取り出してみると
思った程、玉の様な石ではなかった!!
追伸
石は元に戻しておきました♪
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