2010/7/29 日光の山へ
一昨年観た同じ場所で又出会った『ミヤマツチトリモチ』
『ミヤマツチトリモチ』
落葉樹林下に生育する寄生性の多年草。
渓流近くの斜面に見られることが多い。
本州、四国、九州の積雪が多い山地帯を中心とする地域に分布。
分布域は広く生育地も多いが、もともとの個体数が少なく、生育場所が開発や遷移によって減少しつつある。
高さは8-14cm、根茎と鱗片状の葉をつける多肉質の花茎からなる独特の形態をしている。
葉緑素を持たず、落葉広葉樹(カエデの仲間やクリ、コナラ、ブナなど)の根から栄養をもらう寄生生活をしているため、条件がそろわないと地上に姿を現さない。
根茎には皮目が散在し、寄主の根を取り込むように肥大し、多数の大小不同の根茎支が球のように連なる。
花期は7~8月。
花茎は一つの根茎にふつう3~4本であるが、時には10本以上つくこともある。花序(花穂)は長楕円形~楕円形で、橙赤色~橙黄色、ときには枯草色と個体差がある。
雌雄異株とされているが、雄株は知られておらず、単為生殖をすると考えられている。
果期(秋)には、頭部が赤褐色に変化する。花期(夏)には目立たないが、秋になると比較的目立つので、きのこシーズン(秋)に発見される機会が多く、花期を秋と誤って伝えられることがある。
和名は、ツチトリモチ同様、根茎をすりつぶして鳥もちをつくることから。
【RDBカテゴリー(栃木県)】・・・・・・・準絶滅危惧(Cランク) |
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【RDBカテゴリー(環境省)】・・・・・・・絶滅危惧Ⅱ類 |
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何とも不思議な植物だ!
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